梅雨時のかび対策

公開日:2022年07月22日

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梅雨時、カビは最適な環境で大繁殖!?

現代の住宅は、実はカビの温床。
人間にとって快適な住まいは、カビにとっても住み心地の良い場所なのです。
自分でできる、住まいのカビ対策についてご紹介します。

 

気温も湿度も上がってくる梅雨時から夏にかけて、環境はカビにとって最適となります。 

もし、そこにカビの好物があったら大繁殖!

高温多湿な日本の気候では、カビから完全に逃れることはできません。普段のお掃除をより念入りに行う・回数を増やすなどして、カビの繁殖をできるだけ抑えることが、カビの健康被害から身を守るにあたってのポイントとなります。

梅雨〜夏に要注意!カビが原因の「夏型肺炎」

近年、「夏型肺炎」が増えていると言われています。「トリコスポロン」というカビの胞子が原因となる肺炎、アレルギーによる過敏性肺炎(=夏型過敏性肺炎)です。

トリコスポロンは古い木や畳、カーペットなどで繁殖しやすいカビで、以前は、風通しや日当たりが悪く湿気の多い古い住宅に多くみられました。しかし近年では、気密性の高いマンションなどの住宅が、カビの繁殖に適した環境となっている場合が多く見られます。湿度が高くて風通しが悪い場所、湿気がこもりやすい場所は要注意です。

特に気をつけたい、かびの発生箇所

毎日家中掃除して家の中をピカピカに保てればいいですが、現実的には無理というもの。

そこで、忙しい人向けにポイントを絞って「ここだけは」というカビ対策ポイントをご紹介します。

 

水回り

・浴室全体
 排水溝、洗面器など浴室に置いてあるものやその周辺
・トイレの便器周辺
・キッチンシンク近辺

 

使わない・掃除しない期間がある程度長いもの

・エアコン
・カーテン
・押入れの壁
 特に、干さない布団が入っていたら危険! 

 

掃除し忘れがちな箇所

・空気が循環しない部屋
 例えば、帰って寝るだけの部屋。
・洗濯槽
・ベッドの下
・家具の裏
・掃除機のダストボックス

住まいのかびを増やさないポイント

どんな場所でも「温度・湿度・酸素・栄養」があれば繁殖するカビ。

すごい生命力ですが、逆に言うと、「温度・湿度・栄養」を調整することで、カビの繁殖を極力抑えることができます。

まずは、風通しを良くすること。

押入れやクローゼットは閉めきりにせず、ちょっとでも開けて通気を心がけることで、湿気を逃がすことができます。

さらに、こまめな掃除。

カビが喜ぶ栄養を家の中に放置しないことで、カビの繁殖を防ぐことができます。

温度と湿度を常にチェック。

温度計と湿度計を室内に常備。
室温や湿度が高かったら、エアコンや除湿器で下げるといった工夫が必要です。

キッチン、冷蔵庫を清潔に!

キッチンは常に水気があり、さらに調理時には加熱中の鍋や食器洗い中のシンク周りなどから水蒸気が出ます。さらに、ダニやカビのエサとなるものがあるので、カビが繁殖するための条件を備えている要注意の場所。

 

・調理中や気がついたときに換気扇を回して、キッチンの湿気をこもらせない

・シンク周りなどに飛び散った水気は、放置しないですぐに拭き取る

・汚れはこまめ拭き取って清潔を保つ

・シンク下の収納スペースの除湿

・通気に気をつける

 

などの対策を行い、キッチンを清潔に保つことで、食べ物カビにくい環境を作るようにしましょう。

また、「冷蔵庫に入れておけば安心!」と思っている人が多いかもしれませんが、冷蔵庫は意外とカビの巣窟になりがちです。冷蔵庫の中は無菌ではありません。冷蔵庫の中も除菌するなどして清潔に保ち、冷蔵庫の中の物もこまめに整理するようにしましょう

 

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